「タイタニック沈没100年」として、遺品が公開されている。しかし、そのどれもが紛い物であることは見れば解る。しかしながら、その遺品はその時に何があったかを如実に物語っているのだ。
では、その遺品を証拠品として分析してみよう。
「分析1-1」
ネットで公開されている遺品のすべてが偽物だが、このトランプが意味するものはいったい何なのだろうか。恐らく、この偽遺品を写真に撮った者は、もし遺品が残っていたらこんなものだろう、という考えで見せているはずだ。
どう見ても、このトランプは焼けている。表面にあるビニール加工部分が熱で縮んでいるのが判る。何故焼けているのだろうか。確かに何箇所かで火の手が上がったという話がある。しかし、火災が起きたという話は聞いたことがない。我々が知っている事故の原因は船体破損による浸水だったのだから・・・。
大体トランプカード自体が船体を引き上げた時に残っていたかどうかも疑問である。
「分析1-2」
オークションに掛けられているものの中に、何種類かの宝石があるらしい。
この写真からは、古びた感じがしない。長い間水に浸かっていたのだから、こんなにきれいなわけがないだろう。あるいは、船体を引き上げたという事実は無いのかもしれない。