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- タイタニック沈没事件の概要 -

調べられるだけは調べてきたのだが、全部を検証するには隠されてきたことが多過ぎて判らないところも多々ある。例えば、「TITAN」という計画に加担していた者は、どういう種類の人間だったのかとか・・。一度日本が取り戻している船体は、どういう過程を経て再度奪われてしまったのだろうかとか・・・。
まだまだ謎は多いのだが、判っている部分だけでも整理して全体を把握しておきたい。情報はあっても検証の対象になる証拠が見つからない場合は、そのまま情報のみで事件の全容に組み込んでいくつもりだ。よって、ストーリー仕立てで展開する。

概要1-1
1911年初め、ドーソンの自宅に連絡が入った。
「例の船が手に入ったぞ。」
電話の主はアンドリューズだった。
「そうか。待ちくたびれたよ。」
「お前の計画が実行に移せそうだよ。」
「そうだな。いよいよやるか。」
実はこの2人、長崎に使節団として同行していたのだ。
その時に、船を手に入れる方法を考え出していた。
むろん、金など払う気は無い。
日本に住んでいる移民の中に、移民を取り仕切っている中国系の女性がいて、その女性と密に連絡を取り合っていたのだ。
彼女は、長崎に造船所が建設されたという情報があると言う。
「そこですごいものができるらしいのよ。」
「すごいもの?」
「ええ。戦艦クラスの船よ。イギリスが目をつけているから、あなたにも伝えとくわ。」
ドーソンの目が輝いた。
「いい話があるよ。アンドリューズ。」
そうやって、2人は使節団に潜り込んで様子を窺っていたのだ。


- 移民の連合集団 -

概要1-2
日本に住んでいる移民のリーダー格の女性「チャオパ」。
彼女に掛かれば、奪えないものはないとさえ言われてきた凄腕の詐欺師だ。
「ええ・・。そう。人を雇いたいの。一緒に仕事をしたことがある人がいいわ。じゃ、連絡待ってる。」
チャオパはあちこちに電話をして、人をかき集めた。
「このくらいでいいかしら。まあ、乗員なんて脅せばいうこときくだろうし・・。」
「チャオパ。もっと人が要るわよ。何かあった時のために集めといた方がいい。」
「そうね・・。じゃあ、あそこにも連絡しといて。中国大使館。」
「わかった。すぐする。」
すぐに中国大使館に連絡が入った。
「チャオパが人を集めたいと言っているの。集められる?」
「ええ、いいですよ。チャオパが言うのであれば。」
すぐに人が集められ、長崎造船所へ向かった。
「いい?よく見ておいて。どこに何があるか・・。」
そこで集められた人たちは、チャオパが何をしようとしているのか理解した。

「襲撃は船が東京に来る前にやります。」
チャオパは、計画の一端を話した。
「あなたとあなたは、船を横付けして。・・そして、あなた。ここから侵入するのよ。わかった?」
「了解した。」
決行したのは、天洋丸が房総半島を通過した地点。
「あ、写真を撮っておいてと頼まれたわ。あなた、撮っておいて。」
「写真ですか?」
「何かに使うらしいの。イギリスからよ。」
この時、アンドリューズは船が盗まれたのが発覚した時、中国の海賊がやったことにしようと考えていた。
しかし、チャオパはそのことを察知できなかった。


- 襲撃された天洋丸 -

概要1-3
房総半島を通過する手前で、天洋丸の乗組員が異変に気づいた。
「なんか・・・ヘリが飛んでいるんですけど・・。」
皆が一様に空を眺めた。
その途端に、空から何か降ってきた。
そして、船内に中国人がなだれ込んできた。
中国人に混ざって東南アジア系の顔も見える。
「なん・・・・・。」
甲板にいた乗組員があっと言う間に銃で撃たれた。
「艦長!大変です!」
乗組員が声を限りに叫びながら走っていく後ろ姿に銃弾が撃ち込まれていく。
船に乗客として乗っていた十数人は、その銃声を聞いて異変に気づいた。
「何が起きたの?・・・今の音は・・・・。」
不安に駆られながら、耳をすませていると、その各部屋にも中国人が入って来た。
何が起こったのかさえ解らないまま、銃で殺されていく。
床には何人もの死体が転がった。

艦長は操縦桿を握ったまま、銃声の音を聞いた。
周りにいた乗組員も体を硬直させて、耳をすませた。
「何の音・・・・。」
そう言った途端、ドアが開いた。
「見つけ次第、撃て。」
ドアから十数人の中国人が銃を構えて入って来た。
船内に何発もの銃声が響き渡る。
瞬時にして、操縦室は血の海となった。


概要1-4
「弾がなくなりました。」
「あ・・・いい考えがある。残っている乗客を船体後尾に集めろ。」
「各部屋を回って調べろよ。1人も逃すな。」
乗客はすぐに船体後方に移動させられた。
皆、泣きながら手を握り合っている。
襲撃メンバーの1人が、その手を引き離して、船から海へ投げ落とそうとした。
「きゃあ・・・何するの!」
あえなく海に落ちていく。
次に子供の手を取ろうとした。
周りの大人が必死に子供を押さえた。
「ままぁ・・・・。」
子供が泣きじゃくっている。
業を煮やした襲撃メンバーは、油断した隙を狙って先に大人を船から突き落としていく。
最後に残った女性と抱きついて震えている子供を一緒に投げ落とす。
「任務完了。」
襲撃メンバーは安心したように言った。

このような方法を取るというのは、弾がきれていたということなのだ。
この時戦っていたら、助かったかもしれない。
しかし、皆銃で撃たれると思い込んでしまっていたのだろう。
仕方なかったのかもしれないが、残念でならない・・。

この後、付近の海岸にいくつかの死体が上がった。



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Elucidation project

    チームメンバーは4人ですが多方面に協力者を募るつもりです。その意志のある方は連絡して下さい。
  • 連絡先 : Bert まで。